【11月4日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は4日、同国とロシアが、食糧難に直面しているアフリカ諸国などに穀物を無償提供することで合意したと発表した。

 エルドアン氏はテレビ演説で、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と電話で会談した際、プーチン氏が「ジブチ、ソマリア、スーダンなどの国々に無償で穀物を送るべきだ」と述べ、自身もこれに賛同したと述べた。

 さらに、「これについて(インドネシアで開かれる)20か国・地域首脳会議(G20サミット)で詳細に協議することで合意した」と明かし、「われわれは穀物を、必要としている国全て、特に深刻な食糧危機と飢饉(ききん)に苦しんでいるソマリア、ジブチ、スーダンに確実に届ける」と強調した。

 ウクライナとロシアが7月に、トルコと国連(UN)の仲介で締結したウクライナ産穀物の輸出合意は、今月19日に更新期限が迫っている。

 プーチン氏はこの合意を繰り返し批判し、ウクライナ産の穀物の大半は貧困国ではなく主に欧州に輸出されていると主張してきた。ウクライナと欧州諸国はこれを否定している。(c)AFP