【11月4日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)は3日、反ユダヤ主義的な内容を含む映画へのリンクを投稿したカイリー・アービング(Kyrie Irving)に対し、最低5試合の出場停止処分を科すと発表した。

 アービングに対しては非難が殺到し、アービングとネッツは2日、ヘイト根絶に取り組む団体に50万ドル(約7400万円)の寄付を行うと表明。NBAのアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーからは謝罪を求める声が上がっていたが、アービングは同日行われた会見で投稿の責任は取ると述べた一方で謝罪を避けていた。

 ネッツは「強い嫌悪感を抱かせる反ユダヤ的なヘイトを含む映画」だと指摘し、アービングの「言動が持つ害や危険性を理解させる」ため、同選手に何度も働きかけてきたと説明。「本日記者会見で機会を得たにもかかわらず、カイリーが反ユダヤ主義的な信条を持っていないとも、映画の中に出てくるヘイト的な内容も認めないとも明言するのを拒んだことに落胆した。彼が釈明する機会を得ながら失敗したのは今回が初めてではない」と述べた。

 その上で、「明確な機会を与えられながら反ユダヤを否定できないのは、深く憂慮すべきであり、組織の価値観に反するだけでなく、チームにとって不利益な行為でもある。従って、彼は現在ブルックリン・ネッツと関係するにはふさわしくないと、われわれは考える」とし、最低5試合の出場停止処分を科すと明かした。(c)AFP