【11月4日 AFP】1日に投開票されたイスラエル総選挙(国会定数120)で、選挙管理委員会は3日、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)元首相を支持する右派・極右勢力が過半数を確保したと発表した。

 開票率99%の時点で、ネタニヤフ氏率いる右派「リクード」が32議席、ユダヤ教の超正統派勢力が18議席、極右「宗教シオニズム」が14議席を獲得し、右派野党勢力が計64議席を確保。一方、ヤイル・ラピド(Yair Lapid)首相率いる与党の中道「イェシュアティド」は51議席を獲得した。左派「メレツ」は、最低の4議席を確保するために必要な3.25%の得票に至らず、全議席を失った。

 ラピド氏はネタニヤフ氏に電話で祝辞を述べ、首相府に対して政権交代に向けた準備を指示したと伝達した。ラピド氏が敗北を認めたことで、イスラエル政界で続いていた前例のないこう着状態は解消し、ネタニヤフ氏が同国史上最も右寄りの政権を樹立する見通しとなった。

 イツハク・ヘルツォグ(Isaac Herzog)大統領は来週、ネタニヤフ氏に対し42日以内の組閣を要請する予定。(c)AFP/Ben Simon