【11月2日 AFP】中国当局は2日、河南(Henan)省にある世界最大のiPhone(アイフォーン)工場とその周辺地域に、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を導入した。

 ロックダウンが導入されたのは、台湾の電子機器受託製造(EMS)大手、富士康科技集団(フォックスコン、Foxconn)の大規模工場がある鄭州空港経済区(Zhengzhou Airport Economy Zone)で、期間は7日間。

 中国のソーシャルメディアでは先週、数十万人が働くフォックスコンの施設から従業員が逃げ出す様子を捉えた画像が出回っていた。

 従業員はインターネットで、劣悪な環境に対する不満を口にし、移動制限を回避するため徒歩で工場から逃げざるを得なかったと訴えた。

 当局は、新型コロナ対策ボランティアとエッセンシャルワーカーをのぞく全住民は「コロナ検査時と緊急医療を受ける必要があるとき以外は自宅から出てはならない」としている。医療関係と必要不可欠な物資を運ぶ車両以外の道路の通行も禁止される。

 中国は主要国で唯一、ゼロコロナ政策を維持しており、予告なしのロックダウンや大規模検査、長期間隔離などの措置を実施している。(c)AFP