■いつも人を迎えていた

 そんな論争にはもう巻き込まれたくないとペレスさんは言うが、映画によって一家の人生は変わった。

 ラミレスさんの家は観光客の巡礼地となった。土産としてTシャツやマグカップ、貯金箱、キーホルダーなどを購入する人々もいる。

 先のコルメネロさんは、ラミレスさんが有名になったことで家族がいくらかの収入を得ているのを好意的に受け止めている。「だって(映画が)彼女をまねたのは明白ですから」

 映画のラストシーン同様、今年、ラミレスさんの姿は家族が車いすと「死者の日」の祭壇に置いた写真でしか見ることができない。

 ラミレスさんが亡くなった後も観光客を迎え続けているのは、本人がそれを望むだろうからだとペレスさんは言う。

「彼女はいつも人を迎えたがっていました。いつも喜んでいました。だから門戸を開け続けることにしたのです」 (c)AFP/Jean Luis Arce