【11月3日 Xinhua News】ジャイアントパンダの来日50周年を記念して販売される数量限定の記念切手を手に入れようと、10月28日早朝、特設の「パンダ郵便局」の営業開始を待つ大勢の人が東京・上野動物園の正門前に列を作った。

 1972年10月28日、中国から日本に初めて寄贈されたパンダの「康康(カンカン)」と「蘭蘭(ランラン)」が上野動物園にやって来た。一般公開の初日には3千人余りが来園。翌73年、同園の年間来場者数は延べ920万人と歴史的な記録を打ち立てた。

 記念切手を買うため列に並ぶ人たちは、パンダ柄のマスク姿の人やパンダのぬいぐるみを抱えた人など、子どもから高齢者まで思い思いの方法で「パンダ愛」を表現していた。

 動物園のある上野公園周辺では、パンダをテーマにしたパン屋やカフェ、レストラン、土産物店などが至る所に見られる。関西大学の宮本勝浩名誉教授の試算によると、2017年に誕生したパンダの「香香(シャンシャン)」が上野公園や周辺店舗にもたらした経済効果は267億円に上る。

 上野観光連盟の二木忠男名誉会長は「パンダは平和と幸福の大使。私たちはこれからもパンダを愛し続ける」と、パンダを愛する日本の人たちの心の声を代弁した。(c)Xinhua News/AFPBB News