【11月1日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は31日、フリーエージェント(FA)交渉に関する規則に違反したとして、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)が保持していた2023年と2024年のドラフト2巡目指名権を剥奪した。

 協会の発表によると、シクサーズが「認められた期限より前に、2選手(PJ・タッカー<P.J. Tucker>とダニュエル・ハウス<Danuel House>)とのFA交渉に携わっていた」ことが調査で分かったという。

 FAでシクサーズとの契約にサインしたタッカーとハウスは、現在チームメートであるジェームズ・ハーデン(James Harden)がレギュラーシーズン最優秀選手(MVP)に選出されたヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)時代に、ともにプレーしていたことがある。

 両選手はまた、シクサーズの球団運営部長であるダリル・モリー(Daryl Morey)氏とも、同氏がロケッツでゼネラルマネジャー(GM)を務めていたときに関係を築いていた。

 モリー氏がNBAで禁じられている「タンパリング」を犯したのは、これが初めてではない。2020年には、ハーデンがまだロケッツに所属していたにもかかわらず、同選手に関してツイッター(Twitter)に投稿したとして5万ドル(約740万円)の罰金処分となった。

 さらに2021年にも、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のスター選手であるステフェン・カリー(Stephen Curry)が2億1500万ドル(約319億円)での契約延長にサインしてチームに残留する前に、同選手に関するツイートをしたとして罰金7万5000ドル(約1100万円)を科された。(c)AFP