【11月1日 AFP】アフガニスタンの2022年のケシ栽培面積が前年比32%増となったことが、1日に公表された国連薬物犯罪事務所(UNODC)の報告書で明らかになった。この種の報告書が出されるのは、イスラム主義組織タリバン(Taliban)が昨年実権を掌握してから初めて。

 アフガンは世界最大のケシ生産国。UNODCによると、タリバンが今年4月にケシ栽培を禁止して以降、価格が高騰している。今年の収穫の大半は、禁止令が出される以前に植え付けられたものだという。

 22年のケシ栽培面積は23万3000ヘクタールと、1994年の調査開始以来、3番目の広さとなった。

 22年のアヘン農家の収入は総額14億ドル(約2070億円)で、前年(4億2500万ドル)の3倍以上に急増。一方、ケシの収穫高は前年比10%減の6200トンだった。

 国連によると、アフガンは世界のアヘンとヘロインの生産量の80~90%を占め、ほぼ独占状態にある。(c)AFP