【11月1日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン(McLaren)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)は、成績不振により今季限りでチームのシートを失う中で、来季の1年間はリザーブドライバーとしてメルセデスAMG(Mercedes AMG)かレッドブル(Red Bull)に加入する可能性がある。

 先月30日に行われた今季第20戦メキシコシティGP(Mexico City Grand Prix 2022)決勝で、リカルドはかつてのパフォーマンスを取り戻して7位に入り、今後への明るい兆しを示したものの、今後の計画については明言を避けた。

 オーストラリア人ドライバーのリカルドは、「来年はグリッドにつけないが、2024年に向けた意欲的な計画があるからここ(F1)に残る」とし、「協議は継続中で何も契約には至ってない。2024年については何も保証されていないが、復帰できるように何でもするつもりだ」と語った。

 メキシコシティGPではパッとしない状況から奮起し、レッドブル勢をはじめメルセデス勢とフェラーリ(Ferrari)勢のトップ6に続く順位を手にして、自身への期待値と笑顔を取り戻したリカルド。その復活は、来季からアルファタウリ(AlphaTauri)に加入するニック・デ・フリース(Nyck de Vries)に代わり、メルセデスのリザーブドライバーになると予想しているパドックの観測者を喜ばせた。

 メルセデスのトト・ヴォルフ(Toto Wolff)代表は、交渉が行われていることを認めたものの、リカルドが他のチームについても検討中のようだと付け加え、「そうだ、レッドブルレーシングとも話し合っている」とし、「われわれにとって彼は素晴らしい人材だ。しかし、誰が来季の3番手ドライバーになるのか明かす準備は整っていない」と述べた。(c)AFP