【11月1日 Xinhua News】国際決済銀行(BIS)は10月27日、3年に1度の外国為替・デリバティブ市場出来高に関する調査結果を発表した。中国香港特別行政区金融管理局は同日、これについて、香港は外国為替取引で世界4位、OTC金利デリバティブ取引で3位を維持し、オフショア人民元ハブとして首位の座を守っており、主要国際金融センターとしての地位を再確立する結果だったと発表した。

 同局によると、調査結果は2022年4月の出来高データから作成されたもので、当時は香港では新型コロナウイルス感染症流行の第5波が起こっていた。新型コロナの感染拡大が経済活動に打撃を与えているにもかかわらず、香港の外国為替・デリバティブ市場の活動は3年前に比べて顕著に増加していた。

 調査によると、22年4月の香港の1日当たり外国為替取引出来高は6944億ドル(1ドル=約148円)で、19年4月の6321億ドルから9・8%増加した。

 また、香港はオフショア人民元為替ハブとして世界のトップを維持した。人民元為替取引の1日当たり出来高は19年4月の1076億ドルから22年4月には1912億ドルへと77・7%増加し、人民元のOTC金利デリバティブの1日当たり出来高は127億ドルから147億ドルへと15・5%増加した。(c)Xinhua News/AFPBB News