【11月4日 People’s Daily】国際貿易で重要な分野であるサービス貿易の発展は人々のより良い生活に密接に関係している。世界情勢が複雑な中、中国の今年上半期におけるサービス貿易の輸出入総額は前年比21.6%増の2兆8910億9000万元(約58兆7758億6000万円)に達した。このうち輸出は24.6%増の1兆4059億5000万元(約28兆5829億6000万円)、輸入は18.9%増の1兆4851億4000万元(約30兆1929億円)だった。

 サービス貿易発展のため、中国はパイロットプロジェクトの推進、ネガティブリスト管理システムの改善、デジタル貿易の促進、サービス産業の市場アクセス緩和など複数の措置を講じてきた。中国は長年にわたり世界のサービス貿易で第2位を維持している。知識集約型のサービス貿易は着実に成長を続けており、今後さらに成長する余地がある。

 需要面から見ると、中国の消費構造はモノの消費からサービス型消費へと高度化している。中国(海南)改革発展研究所のリポートによると、中国のサービス指向の消費支出は2025年に50%を超え、2035年には60~65%に達すると予測される。

 供給面から見ると、2021年の中国のサービス産業の付加価値は前年比8.2%増加し、国内総生産(GDP)の53.3%を占め、急速な発展と産業構造の高度化の傾向を示している。産業のデジタル化がサービス貿易の発展をもたらしている。サービス貿易は内需の潜在力を刺激する原動力となり、市場の開放を拡大している。

 今年の初め以降、中国は内外でいくつかの予想外の要因に直面している。それでもハイレベルの開放を続け、サービス貿易を積極的に開拓している。商務省など7部門は3月、新たに専門的サービスの輸出拠点40か所を認定。中国の特色があるサービス輸出拠点は、中国文化、漢方、デジタルサービスなど7分野をカバーし、合計112か所にのぼる。商務省など27部門は共同で「対外文化貿易の質の高い発展の促進に関する意見」を発表し、中国文化のグローバル化を促進している。

 中国は開放政策を止めることなく、グローバルな高品質サービスを取り入れ、産業のアップグレードを促進し、人々のより良い生活に彩りを添えている。(c)People’s Daily/AFPBB News