夜の博物館へようこそ! 中国各地で広がるナイト文化観光
このニュースをシェア
【11月1日 People’s Daily】中国浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)の浙江自然博物館は夏休み期間中、週末の夜間帯に試験的に開館する「24時間博物館」を立ち上げた。浙江地域の動植物や鉱物の標本約300点を展示。さらにメタバース(仮想空間)技術を利用して膨大なコレクションの情報を提示した。
この夏、多くの博物館が夜間も営業を続け、貴重な文化財を「ライトアップ」した。湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)の横渡長江博物館は7月8日から8月31日まで、毎週金曜と土曜の夜間も開館。夜に市内を散歩中、博物館がまだ開いているのに気付いて立ち寄る市民も少なくない。夜間営業を始めた初日は、通常の時期に比べて来場者は2倍以上となった。
夜間営業は博物館により多くの可能性をもたらし、来場者の鑑賞体験の向上にもつながっている。各博物館が「ナイトツアー」など夜間を意識した独自の企画や展示を行っており、来場者は日中とは違った体験を味わえる。博物館が持つ魅力をあらためて発見する機会となっている。
一方で夜間営業にはいくつかの課題もある。開館時間を延長することによるスタッフの負担や展示品の運営管理、安全の確保などが挙げられ、夜間に行う独自イベントの内容も注目を集めている。昼夜を問わず、質の高い展示や活動をコンスタントに提供できるかどうか。それが、博物館の魅力やスタッフの「プロフェッショナルレベル」を映し出すことになる。
中国各地では近年、夜間の文化観光が発展している。北京市では劇場や図書館、書店などが開館時間を延長し、上海市では市民夜間学校がさまざまな文化コースを開設している。公共文化サービスを絶えずアップグレードすることは、都市の責務であると同時に、人々の暮らしを「文化の明かり」でより豊かに照らし出すことにつながっている。(c)People’s Daily/AFPBB News