【11月1日 Xinhua News】中国国家知識産権(知的財産権)局と工業・情報化部はこのほど、「知的財産権による専精特新(専業化、精細化、特色化、革新化)中小企業の革新発展支援に関する若干の措置」を合同で発表し、専精特新中小企業が特許など知的財産権の優先審査政策を享受するのを支持し、企業が効率的に権利を取得するのを支援することを掲げた。

 専精特新企業は将来の産業チェーンの重要な支えであり、中小企業の「先頭を飛ぶガン」でもある。「措置」は、専精特新中小企業の特殊な革新発展の必要から出発し、知的財産権の創造水準向上、効率的運用促進、保護強化、サービスの保障強化という四つの面で的確な措置を打ち出した。

 創造水準向上面では、特許、商標審査での優先ルートの役割を十分に生かし、専精特新中小企業の新技術、新製品が効率的に知的財産権保護を得られるよう支持する。また、専精特新小巨人企業(大きな成長が見込まれるスタートアップ企業)による条件にかなう特許優先審査請求については優先的な推薦を行う。

 効率的運用促進面では、オープンライセンスの取り組みを深く推進し、特許の常態化需給の仕組みの確立を急ぎ、企業が特許技術を的確に取得し、効率的に実施するのを後押しする。企業が特許集約型製品の届け出を行い、製品の実質的価値を高めるよう導き支援する。知的財産権を担保にした融資などの金融サービスを強化し、中小企業の「資金調達難」解決を助ける。

 保護強化面では、専精特新など中小企業の特許権侵害紛争に対する行政裁決の度合いを強め、企業のニーズに応じて、知的財産権の迅速で協調的な保護を行う。専精特新など中小企業の知的財産権保護支援特別活動を行い、企業の海外での知的財産権保護に対する支援の度合いを強め、企業の海外進出を後押しする。

 サービスの保障強化面では、専精特新など中小企業の知的財産権マネジメント担当チームの構築を推進する。企業の知的財産権サービスに対する資金・政策支援を強化し、優良中小企業に対し重点的に恩恵を及ぼすとした。(c)Xinhua News/AFPBB News