【10月31日 AFP】昨年のパリ~ルーベ(Paris-Roubaix 2021)を制した自転車ロードレース、バーレーン・ヴィクトリアス(Bahrain Victorious)のソニー・コルブレッリ(Sonny Colbrelli、イタリア)が30日、現役から退くことを発表した。コルブレッリは、引退を余儀なくされた悲しさを口にしつつ、3月に心肺停止に陥りながら「セカンドチャンス」を与えられたことに感謝した。

 32歳のコルブレッリは、3月21日に行われたカタルーニャ一周(Volta a Catalunya 2022)の第1ステージで2位に入った後に倒れた。10日後に受けた手術は成功したが、ICD(植え込み型除細動器)を装着した中で、競技レベルから離れる決断を下した。以前から、復帰できる見込みは薄いと考えていたという。

 発表文の中で、コルブレッリは「この人生に感謝したい。命を失う恐れもあったが、セカンドチャンスを与えられた。おかげできょうここにいて、北の地獄(パリ~ルーベ)で勝者となれたのを思い出せる。しかも、その優勝を伝説になるような形で成し遂げることができた。あのことは歴史に残り続けるし、自分も子どもたちに語り続けていける」と述べた。

 キャリア通算34勝を挙げたコルブレッリは、今後もバーレーン・ヴィクトリアスに残ってチームの顔としての役割や、パフォーマンス担当を務める。(c)AFP