【10月30日 Xinhua News】中国上海税関が28日発表した上海市の今年1~9月の貿易額は前年同期比5・6%増の3兆900億元(1元=約20円)で、輸入額が1・1%増の1兆8400億元、輸出額が13・1%増の1兆2500億元だった。

 生産や生活秩序が全面的に正常化したのに伴い、第3四半期(7~9月)の貿易が急速に回復し、伸び率は16・6%で、全国の貿易額の伸びを1・7ポイント押し上げた。全国への寄与率は、貿易額が15・4%(国内2位)、輸出額が12・9%(3位)、輸入額が23・9%(2位)だった。

 1~9月の貿易相手は欧州連合(EU)、東南アジア諸国連合(ASEAN)、米国がトップ3となり、貿易額はEUが3・6%、ASEANが6・9%、米国が7・1%それぞれ増加した。輸出額の伸びはEUが25・5%、ASEANが12・3%、米国が10・9%でいずれも2桁増となった。「一帯一路」沿線諸国との貿易額は7%増、新興4カ国(ブラジル、ロシア、インド、南アフリカ)との貿易額は14・2%増だった。

 主要商品の輸出は好調を維持しており、1~9月の機械電気製品の輸出額は8410億8千万元で、上海市の輸出全体の67・2%を占めた。伸び率は11・6%で市の輸出増を7・9ポイント押し上げた。製品別の伸び率はノートパソコンが43・6%、自動車が89・1%、電気器具が45・4%、携帯電話が48・7%だった。新エネルギー製品の輸出が目立ち、電気自動車、リチウム電池、太陽電池の輸出額は合計726億2千万元で2・4倍となり、市の輸出増を3・9ポイント押し上げた。

 1~9月の機械電気製品の輸入額は2・2%減の8044億7千万元で、市の輸入額全体の43・8%を占めた。中でも生産に必要な部品・設備などの中間財の輸入が好調で、集積回路(IC)が3・0%、汎用機械設備が6・1%、半導体製造設備が7・8%それぞれ増加した。農産物の輸入額は0・4%増の1523億5千万元で、1次プラスチックは4・4%増、未鍛造圧延銅・銅材は18・6%増えた。(c)Xinhua News/AFPBB News