【10月29日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)を観戦するために徒歩でカタールへ向かったスペインの男性ファンが、イランで逮捕されていることが分かった。男性の母親が27日に明かした。

 逮捕されたのはサンティアゴ・サンチェス・コヘドールさん。来月20日に開幕するW杯へ向けて壮大な旅を目指し、1月にマドリード近郊の地元を出発していたが、家族は1か月近くコヘドールさんと連絡が取れない状況が続いていた。

 母親のセリアさんはスペインのテレビ局Treceに対し、「外務省が息子がイランで拘束されていることを確認した。健康状態は良いとのことだ」と語った。また、在イランのスペイン大使が地元当局に面会許可の手続きを行っていると明かした一方で、容疑や拘束場所については言及しなかった。

 コヘドールさんはインスタグラム(Instagram)で旅のドキュメンタリーを公開しており、今月1日の最後の投稿ではイラク北部の村からイランへ入国するところだと話していた。その後、両親へ送ったボイスメッセージでは、テヘランへ向かい、カタール行きの船に乗るために港湾都市のバンダルアバス(Bandar Abbas)に入ると伝えていた。

 イランでは現在、マフサ・アミニ(Mahsa Amini)さん(22)が服装規定違反の疑いで「道徳警察」に逮捕された後に死亡した事件を受け、6週間にわたって抗議デモが行われており、治安部隊の弾圧で死者も出ている。

 イランは、背後でデモを主導しているとして、主に米国を非難している。先月にはデモに関与した疑いで、ポーランド、イタリア、フランスなど外国籍の9人を逮捕したと発表していた。(c)AFP