【10月28日 Xinhua News】中国商務部電子商取引・情報化司の責任者は26日、1~9月の中国オンライン小売市場が全体的に増勢を見せていると指摘した。ビジネスビッグデータによる重点電子商取引(EC)プラットフォームのモニタリングによると、モニタリング対象となる商品18種類のうち7種類の小売り販売額が2桁の伸びを示した。

 モニタリングによると、1~9月のオンライン小売市場は次の四つの特徴を見せた。

 ①一部商品のオンライン小売り販売額は2桁増となった。うち中医薬(中国伝統医薬)・西洋薬類が前年同期比31・3%増、金・銀・宝飾品類が29・7%増、建築・装飾材料が21・2%増、食糧・食用油・食品類が18・6%増だった。 

 ②東北地域と中部地域の伸び率が比較的高かった。地域別のオンライン小売り販売額は東北が13・0%増で、全国を9・0ポイント上回った。中部は8・9%増で、全国を4・9ポイント上回った。西部は4・0%増、東部は3・5%増だった。

 ③オンラインのサービス業消費は徐々に回復している。飲食業のオンライン小売り販売額は1・8%増となり、オンライン観光商品と観光地チケットは前年同期比減少幅が1~8月から2・2ポイント縮小した。

 ④農産物のオンライン小売り販売額が顕著に伸びた。農村部のオンライン小売り販売額は3・6%増加し、うち実物商品は4・8%増。全国の農産物のオンライン小売り販売額は8・8%増で、伸び率が前年同期を7・3ポイント上回った。

 国家統計局のデータによると、1~9月の全国のオンライン小売り販売額は4・0%増の9兆5900億元(1元=約20円)だった。うち実物商品は6・1%増の8兆2400億元と社会消費財小売総額の25・7%を占めた。(c)Xinhua News/AFPBB News