【10月27日 AFP】イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)は26日、株主総会で2021-22シーズンは6650万ユーロ(約98億円)の赤字を計上したと発表した。

 この日ミランは、昨季の赤字が前年の3分の1に減り、収入が14パーセント増の2億9770万ユーロ(約439億円)だったと発表した。

 ミランは、25日に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)でディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)に4-0で勝利。2013-14シーズン以来となる16強入りに大きく前進しており、クラブの財務状況はさらに改善する可能性がある。

 ステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督率いるミランは、グループリーグ最終節でレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)に引き分け以上の結果を残せば、チェルシー(Chelsea)と共に決勝トーナメントに進む。

 また、昨季の会計が承認された後、ミランのパオロ・スカローニ(Paolo Scaroni)会長は株主に対し、クラブが「欧州スーパーリーグ構想を棚上げした」と説明した。

 ある関係者によると、欧州サッカーにさまざまな問題がある中で、スカローニ会長はクラブとしては同じような離脱行為が二度と起きないように解決されることを望んでいると話したという。

 ミランは2021年4月にスーパーリーグ参加を表明した12クラブの一つ。この構想は、特に創設グループに名を連ねたイングランド・プレミアリーグの6クラブのサポーターが激しく反発するなどファンの反感を買い、すぐに行き詰まった。(c)AFP