【10月27日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2022-23)は26日、グループD第5節が各地で行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は後半アディショナルタイムにネットを揺らすもビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定の末に得点が認められず、スポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)と1-1で引き分けた。これに抗議して退席処分となったトッテナムのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は、VARはサッカー界に「損害」を生み出していると述べた。

 古巣対戦となったマーカス・エドワーズ(Marcus Edwards)に先制点を許したトッテナムは、ロドリゴ・ベンタンクール(Rodrigo Bentancur)のゴールで80分に追いつくと、ハリー・ケイン(Harry Kane)が95分にネットを揺らし、決勝トーナメント進出を決めたかに思われた。

 しかし、3分以上にわたってVAR判定が行われた結果、オフサイドがあったとして得点は取り消されたため、コンテ監督の怒りを呼んだ。

 ダニー・マッケリー(Danny Makkelie)主審からレッドカードを提示された指揮官は、11月1日に予定されているオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)との最終節でベンチ入り禁止になる可能性が高い。

 コンテ監督は英BTスポーツ(BT Sport)に「VARは多くの損害を生み出していると思う」とコメントした。

 トッテナムはスポルティングとフランクフルト(Eintracht Frankfurt)に1ポイント差をつけグループDの首位を維持しているが、同組では全チームに勝ち上がりの可能性が残されている。

 来週のアウェーゲームで引き分け以上の結果を残せばトッテナムの決勝トーナメント進出は決まり、スポルティングもホームでフランクフルトと引き分ければ16強に進むことができる。(c)AFP