【10月27日 AFP】米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は26日、中国は台湾に対する長年の「現状維持」路線を放棄し、台湾統一計画を加速させているとの見方を改めて示した。

 ブリンケン氏は米通信社ブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)のイベントで、米国が中国本土のみを国家承認する一方、台湾に対しては自衛のための武器を供与するという、約40年にわたる現状維持路線について、「台湾をめぐる米中の衝突回避に役立ってきた」と主張。

 その上で「それを変えたのは中国政府だ。中国は、現状維持はもはや容認できないと判断し、統一に向けたプロセスを早めることを望んでいる」と述べた。

 さらに、中国は「早期統一に向けて台湾への圧力を強め、さまざまな方法で生活を困難にさせる」決断を下したが、「それが機能しないようなら武力行使によって目的を達成する余地も残している」と指摘した。(c)AFP