【10月27日 CNS】中国で最近、アウトドアスポーツとしてサイクリングがブームとなっている。古都・西安市(Xi’an)でも秋晴れの中、サイクリングを楽しむ人々の姿が目立つ。

「通勤や大会に出るためではなく、趣味としてサイクリングを楽しんでいます」。そう話すのは、西安で「サイクリング達人」と言われる王佳翔(Wang Jiaxiang)さん。仕事のストレス解消や交流の場として、サイクリングはうってつけという。

 平日の夕方や週末に3~5人の仲間で街をサイクリングする若者の姿は多い。途中で市内の観光スポットに寄って写真を撮ったり、有名店で仲間と休んで会話したり。王さんが構える茶店にも多くのライダーが訪れる。折り畳み式の自転車やレトロタイプ、本格仕様のレーサータイプなど、「自転車ショー」のような光景は通行人の目も引いている。

 ベテランサイクリストの白亮(Bai Liang)さんは自転車の種類に精通し、常に新しいサイクリングルートを探索している。「自転車は環境にやさしくて、健康にもいい。西安では自転車専用レーンが次々と作られている」。一方で、路上に違法駐車する自動車やあいまいな標識などがサイクリングの障害となっており、「関係部門が問題を処理し、都市の走行環境を改善してほしい」と願っている。(c)CNS/JCM/AFPBB News