【10月26日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は25日、ウクライナは「汚い爆弾」の使用を準備しているとロシアが主張していることについて、「自らのたくらみを隠すために他者を非難する」という、お決まりの策略だとの見方を示した。

 事務総長は、現在地中海に展開している米空母「ジョージ・H・W・ブッシュ(USS George H.W. Bush)」を訪問中にAFPTVのビデオインタビューに応じた。

 その中で事務総長は、「ウクライナは汚い爆弾を使う準備をし、製造しているとロシアは引き続き誤った主張をしているが、ばかげている」と一蹴。「(ロシアからの)解放を目指している自国領土でウクライナがなぜ汚い爆弾を使う必要があるのか」と、疑問を呈した。

 また、「(ロシアは)ウクライナに対するでたらめの非難を繰り返し、それを『口実』に侵攻を開始した」と指摘。「かつて行われたことを見ているわれわれとしては、ロシアが今、どう動いているか注視する必要がある」と強調した。

 その上で、「ウクライナでの戦争をエスカレートさせるための誤った口実をわれわれは容認しないということを、ロシアは理解する必要がある」と語った。(c)AFP