【10月25日 AFP】ミャンマーの少数民族武装勢力「カチン独立軍(KIA)」は24日、同勢力が前日開いた記念式典が国軍の空爆を受け、約50人が死亡、70人が負傷したことを明らかにした。

 KIAのスポークスマンはAFPに対し、23日午後8時40分ごろ、ミャンマー国軍機2機が式典を攻撃したと説明。死者にはKIA構成員のほか、民間人も含まれると述べた。

 空爆は、北部カチン(Kachin)州パカン(Hpakant)で行われた。地元メディアは、戦闘員や民間人を含む最大60人が死亡したと報道。死者には式典で演奏していた歌手も含まれると伝えた。

 国連(UN)のミャンマー事務所は、パカンで空爆があったとの報告を「深く懸念し、悲しんでいる」と表明。100人以上の民間人が被害を受けた可能性があるほか、多数の死者も報告されていると指摘した。

 軍事政権報道官はコメントの要請に応じなかった。(c)AFP