【10月24日 AFP】ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は24日、フランスとドイツがウクライナ侵攻をめぐる調停に参加する「意欲がない」と批判した。一方で、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領からの協議開催の申し出は称賛した。

 クレムリンのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は記者会見で、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領とドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は最近「ロシア側の立場に少しでも耳を傾け、調停の努力に参加しようとする意欲を全く見せていない」と指摘。これとは対照的に、トルコ政府は「調停努力を続ける用意があると表明している」と述べた。

 ロシアのセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相は先週末、米国、フランス、トルコ、英国の国防相と相次いで電話会談を行った。

 ロシア側の説明によると、ショイグ氏は「ウクライナが放射性物質をまき散らす『汚い爆弾』を使って挑発する可能性に懸念」を表明したという。この主張を受け、米、英、仏は直ちに「ウクライナをめぐるロシアの見え透いた虚偽の非難を拒否する」共同声明を出した。

 一方、エルドアン氏はロシアの軍事侵攻をめぐる同国と西側諸国との開かれた対話を維持することを目指し、主要な調停役となっている。(c)AFP