【10月24日 AFP】ロシアが、放射性物質をまき散らす「汚い爆弾(ダーティーボム)」をウクライナが使用する準備をしていると主張している。これに対しウクライナ側は23日、「危険なうそ」だと非難した。

 ロシアのセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相が英国、フランス、トルコ各国の国防相と相次いで行った電話会談で、「ウクライナが『汚い爆弾』を使って挑発する可能性についての懸念」を伝えたと語ったことに反論した。ロシア側の主張については、西側各国も直ちに否定している。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は動画演説をソーシャルメディアに公開し、「ロシアが電話をかけてきて、ウクライナが何か(今回は汚い爆弾)を準備しているようだと言ったとすれば、ロシア側が既にその何かを準備しているということを意味する」と語った。

 その上で、「今こそ世界は可能な限り厳しく対応すべきだ」とし、国際社会の結束を訴えた。

 これに先立ち、ドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相も、ロシア側の主張を「ばかげている」「危険だ」 と非難。「ロシア人は自分たちが計画していることを他者になすりつけることが多い」と述べた。

 英国防省によれば、ベン・ウォレス(Ben Wallace)国防相はロシア側の主張に反論。「そうした主張をさらなるエスカレーションの口実に使うべきではないと警告した」という。

 また、米国家安全保障会議(NSC)のエイドリアン・ワトソン(Adrienne Watson)報道官は、ロシアの出方について、ウクライナが自国領土で汚い爆弾を使用する準備をしているというのは「明らかに誤った主張」だと批判。ジョー・バイデン(Joe Biden)政権は受け入れないと語った。さらに「世界は、エスカレーションの口実にしようとするいかなる試みも見抜くだろう」と述べた。(c)AFP/Dmytro Gorshkov