【10月25日 People’s Daily】2022年に入ってから、中国は新型コロナウイルス感染症の予防・コントロールや、経済・社会の発展を効率的に調整し、対外貿易の輸出入は、外部環境の逼迫(ひっぱく)や感染症の短期的影響など多くの不利な状況下にありながら、1〜7月期の累積成長率は2桁に達した。

 税関総署が発表したデータによると、今年1〜7月期の中国の貨物貿易の輸出入総額は23兆6000億元(約481兆1800億円)で、前年同期比10.4%増となった。そのうち、輸出は13兆3700億元(約272兆8100億円)で同14.7%増、輸入は10兆2300億元(約208兆5800億円)で同5.3%増、貿易黒字は3兆1400億元(約64兆200億円)で同62.1%増だった。

 データによると、1〜7月期に、東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州連合(EU)、米国、韓国が中国の四大貿易相手で、輸出入はそれぞれ3兆5300億元(約71兆9700億円)、3兆2300億元(約65兆8600億円)、2兆9300億元(約59兆7400億円)、1兆3900億元(約28兆3400億円)に達し、成長率は、13.2%、8.9%、11.8%、8.9%の増加だった。同期間、中国の「一帯一路(Belt and Road)」沿線国との貿易は、輸出入とも前年同期比19.8%増、他の「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」加盟14か国とは同7.5%増と、その貿易関係はより緊密化した。

 2022年上半期、上海の対外貿易は感染症の試練に耐え、企業活動の再開が加速し、産業チェーン・サプライチェーンが回復する傾向にあり、社会活動は徐々に正常に戻り、輸出入は、堅調な回復を続けている。6月、対外貿易企業は、上海市および上海港の輸出入の貿易額は赤字から黒字に転じ、前年同月比の伸び率はそれぞれ9.6%、2.8%となり、4月と比較すれば、それぞれ46.2%、41%ポイント上昇した。

 データは、1〜7月期の長江デルタ地域の3省1市の輸出入は、前年同期比11.7%の伸びで、成長率の上半期よりも2.5%ポイント高く、7月の前年同月比で25.7%増となり、全国の対外貿易成長率への貢献は、5割を超えたことを示した。

 データによると、中国のRCEP貿易相手国への輸出入は1兆1700億元(約23兆8500億円)、7月の前年同月比18.8%増で、貿易全体の輸出入成長率を5.6ポイント引き上げた。

 税関総署の専門家は、現在、中国の対外貿易の発展はまだ不安定で不確かな要因に直面しており、安定性の維持と、品質の向上への圧力は依然として大きいと語った。しかし、全体として、中国の対外貿易は、1〜7月期の「ストレステスト」に耐え、強靱(きょうじん)性があり、1年全体の対外貿易のための安定性と品質を維持するために強固な基盤を築いた。経済を安定させるための一連の政策措置を加速させ、対外貿易の物流がさらにスムーズになり、企業活動が再開し、生産をさらに加速させ、中国の対外貿易は引き続き安定した成長のモメンタムを維持するだろうと述べた。(c)People’s Daily/AFPBB News