【10月22日 AFP】ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は21日、英国をはじめとする西側諸国に「政治的見識」は期待できないと述べた。英国では前日にリズ・トラス(Liz Truss)首相が与党・保守党の党首を辞任すると表明したばかり。

 ぺスコフ氏は、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)前英首相が返り咲きを視野に入れているとされる件について問われ、「もはや西側のどの国にも政治的見識は期待できない。特に今の行政府の長が(直接選挙で)国民によって選ばれていない英国には」と答えた。

 ロシアが2月にウクライナに侵攻して以降、英国はウクライナに軍装備品や資金、軍事訓練を提供。ロシアと英国の関係は過去最悪レベルに冷え込んでいる。

 ジョンソン氏はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領と良好な関係にあり、ロシアには西側諸国の指導者の中でも特に非友好的と見なされていた。

 ロシア外務省は20日、就任からわずか1か月半で辞任を表明したトラス氏について、英国史上最悪の「恥ずべき首相」と批判した。(c)AFP