【10月22日 AFP】欧州連合(EU)欧州委員会(European Commission)のウルズラ・フォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長は21日、EUがウクライナに対し月15億ユーロ(約2200億円)の経済支援を1年間にわたり行う計画を策定していると発表した。

 ベルギーの首都ブリュッセルで開かれたEU首脳会議を終えたフォンデアライエン氏は、ウクライナが支援国に対して「安定し、信頼でき、予測可能な」マクロ経済支援を要請していると言明した。

 8か月にわたるロシアの侵攻によって経済が崩壊しているウクライナは、政府の基本的な機能を維持するために少なくとも月40億ユーロ(約5900億円)の供与または融資が必要であると見積もっている。

 フォンデアライエン氏は、この資金はEUと米国、国際機関から提供されると説明。開始時に遅れが出ていた援助は今後、定期的な現金注入として行われるとした。

 EU各国首脳は声明で、既に割り当てられていたものの未払いとなっている30億ユーロ(約4400億円)の援助を直ちに提供すると表明。欧州委員会に対し、「より構造的な対策」を計画するよう要請した。(c)AFP