【10月23日 CGTN Japanese】「95後(95~99年生まれ)」の視覚障がい者の女性・陳柳暁さんが開いた「手のひらカフェ」が、中国のネットユーザーの間で注目されています。店長の陳さんが入れたコーヒーは客の間で人気を博しています。

 陳さんは6歳から視力が低下し始め、現在は歩くことに大きな問題はありませんが、生活上ではさまざまな不便があります。弱視の陳さんは、視覚障がい者にコーヒーの入れ方を教える公益プロジェクトに出会い、自分が好きなことを見つけました。陳さんは「コーヒー豆をひいたり、コーヒーを入れる音に引かれる」と語ります。

 コーヒーをおいしく入れるには、ポットからお湯を穏やかに注ぎ、粉の表面に均一に輪を描かなくてはなりません。この技術を身につけるため、陳さんはポットに水を入れ、水を手のひらに出して輪を描き、水流の強さを感じ、お湯を注ぐ角度を理解しました。午前9時から午後9時まで、半月ほど練習を重ね、徐々に技を身につけました。手のひらで練習したことから、店名を「手のひらカフェ」と決め、客からも認められるようになりました。現在、陳さんの「手のひらカフェ」では、3人の視覚障がい者が働いています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News