【10月21日 Xinhua News】中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は18日、米発電大手プリマージ・ソーラー(Primergy Solar)が建設に参加する太陽光発電・蓄電プロジェクト「ジェミニ(Gemini)」の独占電池プロバイダーになったと明らかにした。

 ネバダ州ラスベガス近郊に位置する同プロジェクトは総投資額が12億ドル(1ドル=約150円)、定格出力690MWAC/966MWDCのソーラーパネルと1・416GWhの蓄電システムが設置される。完成後は米国最大の太陽エネルギー貯蔵システムの一つとなる。プリマージは同プロジェクトに向けてDCカップリングシステムを開発し、太陽電池モジュールとCATLの蓄電システムの革新的組み合わせにより、効率の最大化を実現する。

 CATLは同プロジェクトに長寿命、高集積度、高安全性を持つ屋外液体冷却蓄電システム「EnerOne」を提供する。同システムはサイクル寿命が1万回以上で熱安定性も高いリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)セルを採用し、プロジェクトの安定運営を確実に保障できる。

 CATLは先月21日、蓄電技術プラットフォーム・ソリューションプロバイダーの米フレックス・ジェン(FlexGen)と、3年間で10ギガワット時の先進的蓄電製品を供給する協定を締結。これに先立ち、CATLの曽毓群(Zen Yuqun)董事長は北米電池工場の建設計画について「米国の顧客とさまざまな供給・協力プランや現地生産の可能性を検討した」とし、海外顧客はCATLが供給の割合を高め、最も主要なサプライヤーになることを望んでいると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News