【10月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、アストン・ビラ(Aston Villa)のスティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)監督が20日、今季第12節のフラム(Fulham)戦でチームが0-3の惨敗を喫してから2時間足らずで解任された。

 ビラは現在降格圏一つ手前の17位に低迷しており、開幕から不本意な成績が続いている代償をジェラード監督が支払う結果となった。ここまでのリーグ戦11試合でわずか2勝しか挙げられておらず、敵地クレイヴン・コテージ(Craven Cottage)での完敗に耐えきれなくなったクラブ上層部は、就任からわずか11か月で指揮官を解任した。

 ビラが4試合連続で勝ち星を逃した試合後、ジェラード監督と選手は怒りを募らせたクラブのファンからブーイングを受けながらピッチを後にした。

 昨年11月に解任されたディーン・スミス(Dean Smith)前監督の後任として、スコティッシュ・プレミアシップのグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)を退団してビラと3年半の契約を結び、同クラブを昨季リーグ14位に導いたジェラード監督。公式戦では合計40試合で指揮を執り、通算成績は13勝19敗8分けとなった。

 次期監督には、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を率いた経歴を持つマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)氏のほか、チェルシー(Chelsea)のトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)前監督の就任が取り沙汰されている。

 さらに、アーセナル(Arsenal)の元指揮官で現在はスペイン1部リーグのビジャレアル(Villarreal CF)を率いているウナイ・エメリ(Unai Emery)監督や、バーンリーFC(Burnley FC)時代に残留争いを何度も経験している歴戦の指揮官ショーン・ダイチ(Sean Dyche)氏も後任候補に挙がっている。(c)AFP