【10月21日 Xinhua News】中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)はこのほど、2022年度の情報通信技術(ICT)研修プログラム「シーズ・フォー・ザ・フューチャー(未来の種)」の研修活動をクロアチアとブルネイで実施し、現地のデジタル人材育成とデジタルトランスフォーメーション(DX)促進を後押しした。

 クロアチアの首都ザグレブで10〜17日、第4回「未来の種」研修プログラムが開かれ、同国のザグレブ大学やドブロブニク大学、ユライ・ドブリラ大学プーラなどから選ばれた優秀な大学生29人がオンラインで参加した。

 同国デジタル社会開発庁のベルナルド・グルシック長官は17日のプログラム修了式で、ファーウェイの「未来の種」が人材育成やDX、国際協力強化への同国の決意と目標に合致していると語った。

 中国の斉前進(Qi Qianjin)駐クロアチア大使は、19年に同国でファーウェイの「未来の種」プログラムが開始し、国内の優れた大学生65人がその恩恵を受けたと指摘。両国間にはデジタル経済協力の大きな余地があり、交流・協力を強化し、より多くの協力のチャンスを発掘、検討することに期待を示した。

 ブルネイの首都バンダルスリブガワンでも同日、22年度の同プログラムが開始した。ブルネイ教育省のハジ・アズマン事務次官(高等教育担当)は発足式典で、ファーウェイなどの中国IT企業がブルネイの大学や情報通信業界との協力を引き続き強化し、ブルネイのDXにより多くの人材を育成してほしいと語った。

 ファーウェイ・ブルネイの責任者である張建偉(Zhang Jianwei)氏は、同国で15年からプログラムが始まり、21年までに情報通信技術人材100人以上を育成したと説明。今年は8日間の研修コースを設け、現地の大学生55人がオンラインで参加し、最先端の通信技術や中国文化について学び、ICT技能の向上を図ると述べた。

 ファーウェイの「未来の種」は08年に始まり、すでにクロアチアやブルネイ、チュニジア、ジンバブエ、フィリピン、カンボジアなど多くの国で実施されてきた。現地のICT人材育成を後押しし、知識移転を促し、電気通信業に対する人々の理解や関心を高めるとともに、デジタル化コミュニティーづくりへの各国・地域の参加促進を目的としている。(c)Xinhua News/AFPBB News