【10月20日 AFP】カタールに中東では初めて中国政府から寄贈されたジャイアントパンダ2頭が到着し、首都ドーハ北郊アルホール(Al Khor)の動物園で19日、記念式典が開かれた。

 4歳の雄のスハイルと3歳の雌のソラヤは、子どもたちや報道陣が見守る中、エアコン付きの仮の飼育舎に入居した。体重はそれぞれ130キロと70キロ。スハイルは湾岸で最も明るく輝く星の名から、ソラヤはプレアデス星団のアラビア語名から名付けられた。

 2頭は、来月20日に開幕するW杯カタール大会(2022 World Cup)を記念して贈られた。中国は今大会には出場しないが、カタールの天然ガスの主要輸出先だ。

 動物園の責任者によると、2頭は飼育員2人と共に21日間の検疫を受けた後、数週間から1か月後に一般公開される見通し。現在、世界最大級のパンダ舎が建設中だが、W杯開幕までに完成するかは不明だ。

 中国からパンダが寄贈されたのは、台湾を除き20か国目。周剣(Zhou Jian)駐カタール中国大使は、「愛らしい2頭がすぐにカタールの人々の人気を集め、中東のスーパースターになると確信している」と述べた。(c)AFP