■「おじけづくことは絶対にない」

 爆発現場から200メートルほど離れた所で、高齢の女性2人と男性1人が、建物の低い壁に身を寄せていた。「地下鉄の駅に行きましょう。あそこなら防空壕(ごう)がある」と、女性の一人が他の2人に呼び掛けた。

「銃声が聞こえ始めたら、(無人機が)どこかを飛んでいる証拠。今なら大丈夫そう?」と、女性が隣にいた警官に尋ねた。警官は移動してもいいと答えた。

 標的近くのアパートに暮らすという男性(22)は午前6時30分ごろに最初の爆音で目を覚ましたと不安げに話した。シェルターになっている建物の入り口に立ち、「怖いです」と言葉少なに語った。

 封鎖された交差点付近に住む60歳前後の女性は、ウクライナ軍に厚い信頼を寄せている。「私たちはこの国の軍を信じ、勝利を信じています。こんな爆発におびえたりしません」

「こういうことには慣れています。何があっても私たちが勝つと信じています。もちろん、怖いですよ。でも、私たちがおじけづくことは絶対にありません」 (c)AFP/Emmanuel PEUCHOT