【10月19日 AFP】訪米中のエストニアのハンノ・ペブクル(Hanno Pevkur)国防相は18日、ロシアの軍事力について、ウクライナ侵攻前の水準を回復するには「2~4年を要する」公算が大きいとの見方を示した。その上で、ロシアに対する圧力を維持するよう訴えた。

 ペブクル氏は国務省・国防総省記者会とのラウンドテーブルに出席し、ロシアのウクライナ侵攻は長期化すると予想。西側諸国に対し、自由主義陣営に勝利をもたらすまでウクライナ支援を継続するよう呼び掛けた。

 ペブクル氏はまた、ロシアは軍事物資の枯渇に直面しており、高性能地対空ミサイルシステム「S300」を通常ミサイルとして代用していると指摘。さらに、ロシア軍は旧式の砲弾を使っているため、発射後に空中で爆発していると語った。

 一方、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がウクライナの東・南部4州の併合を宣言した際、核兵器使用の可能性に言及したことについては、ロシア軍は通常兵器による攻撃ですでにウクライナに恐怖をもたらしているとし、「(核使用による)付加価値はないだろう」「中国のような声なき支持国を失うだけだ」と述べた。(c)AFP