【10月19日 AFP】英マンチェスターの中国総領事館で、香港の民主活動家が暴行を受けた事件で、中国外務省は18日、デモ参加者が領事館に「不法に侵入」したと主張した。

 事件は16日午後に発生。英警察によると、領事館から出てきた男たちの一団が、平和裏に行われていたデモの参加者を敷地内に引きずり込み、暴行を加えた。事件の映像は英国内で怒りの声を巻き起こしていた。

 だが中国外務省の汪文斌(Wang Wenbin)報道官は18日の定例記者会見で、「騒ぎを起こした者が在マンチェスター中国総領事館に不法に侵入し、中国外交施設の安全を脅かした」と主張。「中国の在外公館の平和と尊厳に対する侵害は容認できない」と非難した。

 一方、英国のジェシー・ノーマン(Jesse Norman)外務担当相は議会で、事件に関する「深い懸念」の伝達と説明要求のため、在ロンドン中国大使館の臨時代理大使を呼び出したことを明らかにした。(c)AFP