【10月20日 Xinhua News】中国山東省(Shandong)東営市(Dongying)で15日、中国科学院遺伝・発育生物学研究所の田志喜(Tian Zhixi)研究員の研究チームが育成した耐塩性大豆の新品種「科豆35」の収量調査が行われた。1ムー(約667平方メートル)当たりの収量は270キロ以上となり、国内の同品種の平均収量を大幅に上回った。中国科学院が明らかにした。

 田氏は「大豆は重要な食糧・油料・飼料作物であり、わが国には将来的に農業利用が可能な大量の塩類アルカリ土壌がある。耐塩性大豆の新品種育成は、わが国の大豆生産能力を高めるための重要な新しい方向性だ」と説明。「科豆35」は塩類・アルカリ性土壌で注目すべき成果を収めており、これらの土壌で大豆生産能力を向上させる上で重要な役割を果たすと見込まれると語った。

 収量調査を実施した専門家チームは「科豆35」について、抵抗力が強く、育苗期の耐塩類アルカリ性と耐干ばつ性、後期の耐冠水性が特に優れており、外観も品質も良いと指摘。環渤海の塩類アルカリ性土壌でのモデル栽培に力を入れるとともに、審査と普及を加速させるよう提案した。(c)Xinhua News/AFPBB News