【10月18日 AFP】サッカーJリーグ2部(J2)の横浜FC(Yokohama FC)は18日、スコティッシュ・プレミアシップのセルティック(Celtic)などで活躍した元日本代表の中村俊輔(Shunsuke Nakamura、44)が、今季限りで現役を引退すると発表した。

 26年の選手生活で、3度のスコットランドリーグ優勝を経験し、W杯(World Cup)2大会に出場するなどした中村。クラブを通じて、「長いサッカー人生の中で、幾度となく苦悩や挫折がありましたが、いつも誰かが自分のことを支えてくれ、背中を押してくれました」とコメントし、「本当に多くの支えがあったからこそ、これまでサッカー選手として闘い続けることができました」と感謝を述べた。

 引退を決意した理由は明かさなかったが、国内メディアは右足首のけがを指摘している。

 中村は左足から繰り出される強力なセットプレーの名手として知られ、2006年の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)・マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦で決めた衝撃的な決勝FKは今もグラスゴーで語り草となっている。

 セルティックで4シーズンプレーした後は、2009年にスペイン1部リーグのRCDエスパニョール(RCD Espanyol)へ移籍。短期間の在籍を経て、Jリーグ1部(J1)の古巣横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)に復帰した。

 欧州挑戦への道を切り開いたことでも評価され、現在セルティックには4人の日本人選手が在籍している。日本代表としては98試合に出場し、24ゴールを挙げた。(c)AFP