イグアイン「夢が終わった」 MLSプレーオフ敗退で現役に幕
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【10月18日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)が17日、スペインとイタリアでタイトルを獲得し、2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で決勝の舞台に立つなどした輝かしいキャリアに幕を下ろした。
所属する米メジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミ(Inter Miami)がこの日、プレーオフ1回戦で王者ニューヨーク・シティFC(New York City FC、NYCFC)に0-3で敗退。
今季終了後の引退を表明していた34歳のイグアインは、さらなるタイトルを手に引退するという目標はかなわず、思い描いていたよりも早く現役生活に別れを告げることになった。
現役ラストマッチ後の記者会見でイグアインは「夢が終わった。新たな人生の始まりだ」と話した。
イグアインは前半にオフサイドで得点を取り消されるシーンもあったが、チームは完敗。スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)やイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)を渡り歩いたイグアインは、試合終了後に数分間、黙ったままピッチにしゃがみ込んだ。
このときの心境についてイグアインは「愛していたものが終わってしまったような感覚だった」と説明。「人生の半分にあたる17年のキャリアを積んできて、その間のさまざまな映像が頭に浮かんだ。それでもきょうまで全力を尽くしてきたし、それが一番大事なこと。だから存分に満たされた気持ちで去る」と話した。
今後については、同じくMLSでキャリアを終え、現在マイアミでコーチを務める兄のフェデリコ(Federico Higuain)氏と同じ道をたどるつもりはないというが、「メンタルコーチング」には関心があるという。
「それはゲームで最も大切な部分だ。全てのスキルや才能を備えていても、正しいメンタルでなければ大した意味はない」とイグアインは話した。(c)AFP