【10月18日 AFP】ウクライナの首都キーウなど各地で17日に行われた攻撃について、ロシア軍は、すべての標的に命中したと発表した。ウクライナ政府によると、攻撃により数百の集落で停電が発生した。

 ロシア国防省は、同国軍がウクライナの軍事指揮統制施設とエネルギー施設に対する「高精度の長距離攻撃を継続した」と説明。「すべての標的に命中した」と主張した。

 ウクライナのデニス・シュミハリ(Denys Shmygal)首相は、ロシア軍がキーウの他、中部ドニプロペトロウシク(Dnipropetrovsk)と北東部スムイ(Sumy)の2州の重要インフラを5回にわたり攻撃し、数百の集落で停電が発生したと発表。キーウのビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)市長によると、同市中心部のシェフチェンコ(Shevchenko)地区で集合住宅が攻撃を受け、火災が発生した他、さらに数棟の建物が損壊した。

 8か月前にウクライナ侵攻を開始したロシアはここ数週間、戦場で劣勢を強いられている。キーウなどに対する最近の攻撃はその報復とみられ、冬前にエネルギー施設を破壊することによって、ウクライナ軍の抵抗を弱める狙いがある。(c)AFP