【10月17日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)は16日、この日本拠地アンフィールド(Anfield)で行われたマンチェスター・シティ(Manchester City)戦で、敵将ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督に向かってコインを投げたファンに対し、生涯出入り禁止処分を科すと明言した。

 グアルディオラ監督は、後半にシティの得点が取り消された際に観客から自身をめがけて物が投げ込まれたと明かした。指揮官に物が当たることはなかったが、モハメド・サラー(Mohamed Salah)のゴールで1-0の勝利を収めたリバプール側は、この件に関する調査を始めた。

 リバプールの広報担当は「本日の試合でテクニカルエリアに物が投げ込まれた件については把握している。全く容認できない行為であり、われわれがアンフィールドにおいて求める行動基準とは異なる」とし、「監視カメラを使ってしっかりと調査を行い、行為が確認された人物はスタジアムへの生涯出入り禁止やサッカー禁止令を含む処罰を受けることになる」と述べた。

 両クラブのライバル関係がここ数年過熱する中、同スタジアムでのシティ戦で観客によるトラブルが発生したのはこれが初めてではない。2018年の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準々決勝では、スタジアムへ向かうシティのチームバスに瓶などが投げつけられた。

 今回の件に関して問われたグアルディオラ監督は「当たらなかった。来年もやってくれるだろう。コインで試みたが当たらなかった。数年前にはバスに当てたが」と皮肉を込めたコメントを残した。

 リバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督はこの件について気付かなかったとしたものの、クラブの代表として謝罪すると述べた。(c)AFP