【10月16日 AFP】ロードレース世界選手権、第18戦オーストラリアGPは16日、MotoGPクラスの決勝が行われ、チーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のアレックス・リンス(Alex Rins、スペイン)が今季初優勝を飾った。

 10番グリッドからスタートしたリンスは、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)を0秒186差の2位に抑えた。

 昨季の年間王者、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)は転倒リタイアで総合2位に後退し、この日3位に入ったドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のフランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)が総合首位に浮上している。

 クアルタラロと2ポイント差でオーストラリア入りしたバニャイアは、この結果14ポイントのアドバンテージを持って第19戦マレーシアGPに臨む。今季は第20戦バレンシアGPが最終戦となる。

 フィリップ・アイランド・サーキット(Phillip Island Circuit)でバニャイアは、最終ラップまでトップに立ちさらにポイントを積み上げる可能性もあったが、リンスとマルケスにオーバーテークを許した。

 5番手からスタートしたクアルタラロは、4周目にブレーキングをミスして大きく後退。その後最速ラップを計測するなどポイント圏内を目指したが、またしてもコーナーで転倒してリタイアに終わった。

 ここ4戦中3戦でポイントなしに終わったクアルタラロは、タイトル獲得の望みが遠のいている。(c)AFP