【10月16日 AFP】英バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)は15日、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の死去を受けて市民が供えた「くまのパディントン(Paddington Bear)」などのぬいぐるみ1000個以上を子ども支援団体に寄贈すると発表した。

 エリザベス女王が亡くなった9月8日以降、ロンドンやウィンザー(Windsor)の公邸の外には大量の花と共にぬいぐるみが手向けられた。ぬいぐるみは数週間以内にクリーニングされ、子ども支援団体「バーナードス(Barnardo’s)」に寄贈されるという。

 バーナードスのリン・ペリー(Lynn Perry)最高経営責任者(CEO)によると、エリザベス女王は30年間にわたりバーナードスの後援者だった。

 ペリー氏は「ぬいぐるみは大切にされ、子どもたちに喜びをもたらすでしょう」とコメントした。

 エリザベス女王の在位70年を祝う「プラチナジュビリー(Platinum Jubilee)」のイベントで、女王がパディントンと共演した映像が公開されて以来、女王と言えばパディントンの名前も語られるようになっている。

 大量に供えられた花については、王立公園管理団体ロイヤルパークス(Royal Parks)が先月、堆肥化して植栽事業で再利用すると発表していた。(c)AFP