【10月16日 Xinhua News】中国自動車大手の長城汽車(Great Wall Motor)がこのほど発表した1~9月の新車販売台数は前年同期比9・3%減の80万2313台で、うち新エネルギー車は14・3%増の9万6916台だった。海外販売台数は14・1%増の11万1700台、スマート機能搭載モデルの割合は11・0%上昇の85・6%だった。

 モジュール化プラットフォームの「檸檬」、オフロード車プラットフォームの「坦克」、完成車向けスマート技術の「珈琲智能」という三つの技術ブランドを採用したモデルの割合は12・0%上昇の70・0%、20万元(1元=約21円)以上のモデルは5・0%上昇の14・6%に拡大した。

 同社は9月、完成車を中核とする独自の「森林型エコシステム」を活用し、全面的に新エネ車の開発に力を入れていることを明らかにした。スポーツタイプ多目的車(SUV)「哈弗(Haval)」、高級SUV「WEY」、小型電気自動車(EV)「欧拉(ORA)」、コンパクトオフロードSUV「坦克(Tank)」、ピックアップトラック「長城」などのブランドが引き続きユーザーのニーズに焦点を合わせ、新エネ車戦略のステップアップに取り組んでいる。

 同社はまた、海外市場でも新エネ車技術「檸檬ハイブリッドDHT」を積極的に展開している。7日にはタイで同技術を搭載したプラグインハイブリッドカー(PHEV)の第3世代SUV「哈弗 H6」を発売し、初めての海外進出を果たした。納車開始は11月中旬を見込む。同社はすでに、EVやハイブリッドカー(HEV)、PHEVなどさまざまなタイプの新エネ車のラインアップをタイで展開している。(c)Xinhua News/AFPBB News