【10月15日 AFP】ロシアは14日、先週の爆発により損傷したクリミア橋(Crimean Bridge)について、来年7月までに修復を完了させるよう関係企業に命じた。修復に数か月を要する可能性を示唆した形だ。

 ロシア本土とクリミア(Crimea)半島を結ぶ同橋は、ロシアがウクライナ侵攻に従事する部隊に軍備を供給する上で重要な輸送路となっている。ロシアは8日に起きた爆発の報復として、ウクライナ全土へのミサイル攻撃を行っていた。

 ロシア政府は、橋の破損部分の設計と修復を担当する企業に対し、来年7月1日までに作業を完了するよう命じた。当局は爆発の数時間後には自動車道と鉄道両方の通行再開を発表していたが、爆発の長期的な影響についてはこれまで明言してこなかった。今回示された修復完了の見通しからは、橋が受けた損傷の大きさがうかがえる。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は爆発について、ウクライナによる「テロ」行為だと主張している。ロシア軍は報復として、ウクライナに対し2日間のミサイル攻撃を実施。エネルギー施設などが被害を受け、停電や断水が発生した。(c)AFP