【10月15日 AFP】フィギュアスケート男子の鍵山優真(Yuma Kagiyama)が、けがの回復が遅れているため今季のグランプリ(GP)シリーズを欠場すると、14日に日本スケート連盟(JSF)が発表した。

 2月に開催された北京冬季五輪の男子シングルで優勝したネイサン・チェン(Nathan Chen、米国)に次ぐ銀メダルに輝いた19歳の鍵山は、8月に負傷した左脚が完治していないという。

 今季は米マサチューセッツ州ノーウッド(Norwood)で行われる次週の第1戦スケート・アメリカ(Skate America 2022)と、仏アンジェ(Angers)で来月開催される第3戦フランス杯(Internationaux de France 2022)に出場予定だった。

 通算2度の五輪制覇を誇る羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が先日第一線から退き、日本男子のトップ選手として競技をけん引していく存在になっている鍵山は、JSFの発表文で「今回GPシリーズに向けて調整を行っていましたが、けがの完治に至らず出場は困難と診断を受けました」と述べた。

「引き続き治療に専念し、12月の全日本選手権(Japan Figure Skating Championships 2022)では万全な状態で皆さまの前で演技できるよう頑張って準備を進めていきたいと思います」

 鍵山は昨季のGPシリーズで、イタリア杯(Gran Premio d'Italia 2021)とフランス杯を制覇していた。(c)AFP