【10月18日 AFP】爆発による煙が立ち上る中、顔に泥を塗ったウクライナ人新兵がライフル銃を手に平原を突き進んでいる。だが、ここは母国の最前線ではない。英国で戦場において必要不可欠な技術を学んでいる。

 ウクライナ軍に志願した新兵の第1陣が7月に英国入りし、これまでに5700人以上が訓練を完了した。英国はウクライナ人新兵計1万9000人に訓練を実施するとしている。

 訓練は爆発物や軍用車両を用いたリアルなもので、俳優が負傷兵を演じている。

 新兵に従軍経験はほとんどまたは全くないが、5週間で高度な戦闘技術を習得する。

 泥を塗った顔を目元まで隠し、「パンダ」のコードネームで呼ばれる新兵は、「本格的な侵攻が始まる前は、ごく普通の民間人だった」と語った。「(でも)侵攻が始まってからは普通の市民生活を送ることができなくなった」

 侵攻前はエンジニアとして働いていたこの新兵は「だからウクライナ軍に入隊した」「戦場に出て、学んできたこと全てを実践する準備はできている」と語った。