マラドーナ氏の「神の手」ゴールのボールが競売に
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【10月14日 AFP】サッカー元アルゼンチン代表のレジェンド、故ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏が1986年W杯メキシコ大会(1986 World Cup)のイングランド戦で「神の手」ゴールを記録した試合球が、来月オークションにかけられることになった。競売会社は、落札価格が250万ポンド(約4億1000万円)から最大300万ポンド(約4億9000万円)に上ると予想している。
英ロンドンに拠点を置くスポーツ記念品専門のオークション会社「グラハム・バッド・オークションズ(Graham Budd Auctions)」によると、来月16日から開始される今回の競売の購入希望者は、今月28日からオンラインでの登録が可能となっている。同社の会長を務めるグラハム・バッド氏は発表文で、「このボールにまつわる歴史から、オークションに出品される際にはとてつもない人気を集めると予想している」と述べた。
このボールが使用されたメキシコW杯準々決勝のアルゼンチン対イングランド戦は、フォークランド紛争(Falklands War)後で両国が政治的緊張に包まれていた中、マラドーナの対照的な二つのゴールで決着がついた。
1ゴール目は、マラドーナがペナルティーエリアに走り込み、イングランドのGKピーター・シルトン(Peter Shilton)とジャンプして競り合いながら拳でボールを流し込む形で生まれた。マラドーナは試合後の会見で、ゴールを決めたのは「マラドーナの頭が少し、神の手が少し」と話していた。
2ゴール目はそのわずか4分後で、マラドーナは相手ディフェンダー5人とシルトンを鮮やかに抜き去って得点。この伝説的ゴールは、2002年に国際サッカー連盟(FIFA)が実施した投票で「世紀のゴール」に選ばれた。
この試合で笛を吹いたアリ・ビン・ナセル(Ali Bin Nasser)主審が、物議を醸した最初のゴールを有効とみなしたことにより、アルゼンチンは2-1でイングランドを下し、そのままW杯制覇を成し遂げた。
ボールの所有者でもあるビン・ナセル氏は、「このボールは国際サッカーの歴史の一部であり、世界と共有する適切な時期だと感じている」と述べた。
この試合でマラドーナが着用していたユニホームも今年5月にオークションに出品され、競売大手サザビーズ(Sotheby’s)が予想した2倍以上となる930万ドル(約13億7000万円)で落札された。
マラドーナ氏は2020年11月に心臓発作で亡くなった。(c)AFP