【10月15日 People’s Daily】中国・江蘇省(Jiangsu)蘇州市高速鉄道ニュータウン(蘇州高鉄新城、Suzhou High-speed Railway New Town)の街中では、道路のいたるところにアンテナを搭載した車が見られ、街灯の柱には一定間隔でセンサーが敷かれ、クラウド型自動制御プラットフォームでは、大量のデータの計算がなされている。スマートカー、スマートロード、フレキシブルネットワーク、スマートコネクテッドカー産業のエコシステムが、蘇州高鉄新城で初歩的に形成されている。

 スマートコネクテッドカーとは、スマート+ネットワーク化で高度な自動運転を実現するものだ。蘇州高鉄新城は、高速鉄道の蘇州北駅(Suzhou North)を中心に、長江デルタ地域で特有の立地優位性と産業要素の集積特性を有している。2017年、蘇州高鉄新城はスマートコネクテッドカー産業をターゲットとし、地域の「No.1産業」として発展させるため、先を見通して布石を打ってきた。現在、蘇州高鉄新城には100社以上のコネクテッドカー企業が集っており、ソフトウェアアルゴリズム、環境認識、シミュレーションテスト、インフラ、移動サービス、通信ネットワークなど30以上の細分化されたセクターをカバーしている。

 兆潤領寓商務広場バス停では、乗客がスマートフォンを開いてバスのQRコードを読み取るだけで、自動運転のロボバスを無料で体験することができる。走行中、ドライバー席に座っている人はもはや運転者ではなく、安全係になった。ロボバスがスマートコネクテッドカーのテスト道路を走行中、突然、前の車が急ブレーキをかけるシーンがロボバス内のテレビ画面に映し出され、同時にブレーキ動作が行われた。これはすべてシステムで自己完結している。

 ロボバスのほか、自動運転タクシー、無人清掃車、スマート巡回検査、無人フードトラック、無人宅配車なども、蘇州高鉄新城に登場した。

 オートパイロット・オペレーション・シーン・ステーション(Autopilot Operation Scenes Station)では、さまざまなブランドのスマートコネクテッドカー業者が、テスト、充電、クリーニング・メンテナンスなどの車両向けのカスタマイズサービスを提供している。現在、7つの開放型機能エリアと8つの専門サービスキャリアを構築し、スマートコネクテッドカー企業が必要とするプロジェクトのベンチマーク、車両改造、技術テスト、設備検査、運営保障、専門技術人材育成などの一連のニーズを満たしている。

「2024年には、30のデジタルインフラの建設が完了し、スマートコネクテッドカーの台数は3000台に達するだろう。また、20の研究開発機関が建設され、10の特色ある産業キャリアが設立され、300の関連企業が集まり、専門の研究開発人材は5000人を超え、200件の技術特許と30件の国家および業界標準が完成するだろう」と、蘇州高鉄新城管理委員会の丁盛義(Ding Shengyi)副主任は語った。(c)People’s Daily/AFPBB News