【10月13日 AFP】国連総会(UN General Assembly)は12日の緊急特別会合で、ロシアがウクライナの東・南部4州を「併合」したことに対する非難決議を賛成143か国の圧倒的多数で採択した。

 反対はロシア、ベラルーシ、北朝鮮、シリア、ニカラグアの5か国。中国、インド、南アフリカ、パキスタンなど35か国は棄権した。

 決議は「国際的に認められたウクライナの国境内における、いわゆる住民投票をロシアが実施したこと」と、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が「違法な併合」を発表したことを非難するとしている。

 その上で、国連および他の国際機関に対し、ロシアによるいかなる国境変更をも承認しないよう求めるとともに、ロシアに対しては、決定を「即時かつ無条件に撤回する」よう要求した。

 米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は決議採択を受けて声明を出し、「主権国家を地図から消し去ることはできない」ということをロシアに示したと歓迎。「ロシアは国連憲章の中核を侵害することによって国際平和・安全保障の基盤を損なおうとしている」と述べた。(c)AFP